HTMLの『属性』とは何か?

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属性とは何か?

属性は、HTML要素に追加情報を提供するためのものです。これにより、要素に特定の動作やスタイル、情報を指定することができます。

属性は要素の開始タグ内に書かれ、属性名と属性値のペアで構成されます。

属性は、以下のような情報を提供するために使用されます。

  • 要素の識別(例:id 属性)
  • スタイルの指定(例:class 属性)
  • リンク先の指定(例:href 属性)
  • 画像やメディアのソースの指定(例:src 属性)
  • 入力フィールドの動作の制御(例:type 属性)

属性の構造

属性は要素の開始タグ内に、次のような形式で記述されます:

<タグ名 属性名="属性値">

例えば、<a> タグに href 属性を追加する場合:

<a href="https://example.com">リンク</a>

この例では、<a> タグの href 属性にリンク先のURLが設定されています。

タグごとに異なる属性

HTML要素ごとに使用できる属性は異なります。例えば、<a> タグには href 属性があり、リンク先を指定するために使用されますが、<img> タグには src 属性があり、画像のパスを指定するために使用されます。

いくつかの例を挙げると

aタグhref, target, rel

<a href="https://example.com" target="_blank" rel="noopener">リンク</a>

imgタグsrc, alt, width, height

<img src="image.jpg" alt="サンプル画像" width="300" height="200">

inputタグtype, value, name, placeholder

<input type="text" name="username" placeholder="ユーザー名を入力">

このように、タグごとに使用できる属性は決まっており、それぞれの属性が特定の機能を果たします。

こちらのページで属性を一覧で確認できるようにしています。

グローバル属性

一部の属性は、すべてのHTML要素で使用可能な「グローバル属性」として定義されています。これらの属性は、どの要素にも適用できるため、要素の識別やスタイルの指定などに広く使用されます。代表的なグローバル属性には以下のものがあります:

id:要素に一意の識別子を設定します。

<div id="unique-id">コンテンツ</div>

class:要素にクラス名を設定します。

<p class="text-bold">太字のテキスト</p>

style:要素に直接スタイルを指定します。

<div style="color: red;">赤いテキスト</div>

title:要素の追加情報をツールチップとして表示します。

<button title="クリックしてください">ボタン</button>

data-*:カスタムデータ属性を設定します。

<div data-custom="value">カスタムデータ</div>

属性の追加と設定例

属性は、要素の開始タグ内にスペースで区切って複数追加できます。複数の属性を設定することで、要素に対して複数の情報や指示を与えることが可能です。

例えば、以下のように複数の属性を設定することができます

<a href="https://example.com" id="link-id" class="link-class">リンク</a>

この例では、<a> タグに hrefid、および class の3つの属性が設定されています。それぞれの属性が異なる役割を果たし、リンク先の指定、要素の識別、スタイルの適用を行っています。

まとめ

HTML属性は、要素に追加情報を提供し、ウェブページの動作や見た目を制御するために重要な役割を果たします。適切に使用することで、ウェブページの柔軟性とアクセシビリティが向上します。属性の正しい使用は、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。